Interview

【インタビュー】20年の“技術的負債”を解消し、よりよいお客様体験を生み出す【ニフティポイントクラブ前編】

ニフティの主力サービスの一つ「ニフティポイントクラブ」。もともとは「ライフメディア」の名称で20年以上運用されてきましたが、2021年に現在のニフティポイントクラブへ名称を変更し、お客様にさらに寄り添ったサービスへと生まれ変わっています。

とはいえ、20年続くサービスだけに、古いシステムの刷新は急務。技術的な負債を解消し、よりよい顧客体験を実現するために奮闘しているのがポイントチームの若きエンジニアたちです。主力サービスの刷新という重要な役割を担うメンバーたちに業務内容や現状の課題、仕事の喜びなどについて聞きました。

自己紹介

2023年9月に中途入社。‬メイン業務はニフティポイントクラブ(lifemedia.jp)の開発、運用、刷新。休日の楽しみはテニス、愛犬のミニチュアダックスと遊ぶこと。

2023年4月‬入社。メイン業務はニフティポイントクラブ(lifemedia.jp)の開発、運用、刷新。‬趣味は旅行とライブとボードゲーム。‬‬

2021年4月‬に新卒入社。メイン業務はニフティポイントクラブ(lifemedia.jp)の開発、運用、刷新。趣味は色々なコーヒー豆を試したり、ハンバーガー屋を巡ること。最近はサウナ巡りも。

20年続くポイントサイトの先駆け「ニフティポイントクラブ」

みなさんが開発、運用、刷新を担当している「ニフティポイントクラブ」は、どのようなサービスなのでしょうか?

細野さん

20年以上の運営実績があるポイントサービスです。お客様がニフティポイントクラブ提携企業のサービスを利用したり、無料ゲームやアンケートに答えることでポイントが付与されます。貯めたポイントは1P=1円で、現金や電子マネーに交換できるほか、@niftyの利用料金に使うことも可能です。

また、今後のビジョンとしてはニフティポイントを基盤にして、ニフティの各サービスをもっと多くの人に活用してもらえるような状態をつくりたいと考えています。ニフティ経済圏とまではいかなくても、ポイントが潤滑油になってニフティのサービス全体をうまくつないでいきたい。今はそのための施策をチームで検討しています。

ニフティポイント自体は20年以上続くサービスということですが、みなさんはどのタイミング、どんな経緯でポイントチームにアサインされましたか? また、それぞれの役割も教えてください。

細野さん

僕は2023年の9月にニフティに中途入社し、ポイントチームに配属されました。それからは主に、旧来のクラウドサービスに置かれているデータベースなどのインフラの一部をAWSへ移行するプロジェクトに携わっています。

関さん

2021年に新卒でニフティに入社して、複数のサービスでフロントエンド、バックエンドの開発を経験した後に、2年前からポイントチームに入りました。ポイントチームでの役割は開発、運用、刷新で、具体的にはお客様を対象にポイントの還元を拡大するための開発や、細野さんと同じAWSへの移行プロジェクトなどに携わっています。

※2人が関わったAWS移行プロジェクトの概要
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-aurora-migration-nifty/

西根さん

私は2023年に新卒でニフティに入り、1年間の研修とジョブローテーションを経て、最終的にポイントチームに配属されました。現在の主な役割は開発と運用です。

3人のなかでは西根さんが最も後輩にあたると。西根さんにとって、細野さんと関さんはどんな先輩ですか?

西根さん

それはもう、偉大な先輩です。

関さん

嘘っぽい(笑)。

西根さん

いや、本当に。二人はAWSへの移行という負荷の大きいプロジェクトを担っていて、苦労しながらもやり切る姿を近くで見ていましたから。スケジュールもタイトななかで大変な業務だったと思いますが、いつも2人で意見を交わしながら、仲良く、前向きに取り組まれていた印象がありますね。

関さん

確かに、あの時期は本当に大変でしたが、細野さんと一緒になんとか乗り越えました。細野さんのほうが業界歴は長いのですが、僕は勝手に戦友だと思っています。

4000ファイルにも及ぶ“膿”を出し切る、途方もない作業

AWSへの移行にあたり、特に苦労した点を教えてください。

関さん

20年続くニフティポイントは会社にとって財産ともいえるサービスですが、一方で技術的には“20年分の負債”が蓄積している状態でした。たとえば、データベースを以前のクラウドからAWSに移行するにあたって、新しいシステムに影響が出ないよう中身を全て洗い出す必要があったんです。4000ファイルにも及ぶ“膿”を綺麗に出し切るのは、なかなか大変な作業でしたね。

細野さん

おまけに、旧来のデーターベースで使われているシステムはかなり古いもので、プログラムもチームのメンバーはほぼ触ったことがないC言語が使われていました。そんな状態で負債を全て洗い出し、仮に漏れたまま移行してしまった場合でもお客様に影響が出ないようにしなければいけない。スケジュール的にもあまり余裕はなかったので、AIを活用するなどして知識不足を補いながら進めていきました。

その洗い出しというのは、関さんと細野さんのお二人でやられていたのでしょうか?

関さん

そうですね。ただ、途中からは知見を持った別チームの方がプロジェクトに入ってくれました。そのあたりの動きは、ポイントチームに限らずわりと柔軟ですね。プロジェクトに必要な人材を助っ人のような形で補充してくれることは珍しくありません。

西根さんはいかがでしょうか? ポイントチームの業務で特に苦労したことを教えてください。

西根さん

ポイントチームに配属されて半年ほど経った頃に、たまたま先輩の異動や転職が重なって、私1人で運用を担っていた時期がありました。まだ分からないことも多かったですし、当時は不安でしたね。

ただ、運用担当が1人になることが分かったタイミングで上司が面談の機会をつくってくれました。人の補充について私の意見も聞いてくれて、その後すぐに派遣社員の方がアサインされたので、早い段階で不安な状態は解消されましたね。

負荷がかかった時に、上長に対してアラートを出せる機会があるのはいいですね。

西根さん

そうですね。面談の機会も多いですし、折に触れて「大丈夫?」と聞いてくれるので、相談しやすい環境ではあると思います。

エンジニアの醍醐味は、大きなプロジェクトを乗り切った時の達成感

仕事をしていて喜びや達成感を感じるのはどんな時ですか?

関さん

今回のAWS移行もそうですが、大きなプロジェクトが一区切りついた時ですね。達成感というより、開放感に近いかもしれませんが(笑)。

特に、細野さんと2人でやってきたプロジェクトに関しては、リリース後に何かしら障害が発生するだろうと思っていたんです。でも、数ヶ月経ってもこれといった問題は起こらなくて。

細野さん

じつは、ひとつ前にリリースした案件で障害が頻発してしまったこともあって、同じ轍を踏まないように進めてきました。より難易度の高い案件で、障害を出さないという目標をクリアできたのは大きな自信になりましたね。

西根さん

私は2人ほど負荷の大きいプロジェクトに携わった経験は、まだありません。ただ、以前に企画側から急ぎの開発依頼を受けて、約1ヶ月で調査から企画との調整、リリースまで主導したことがありました。無事にリリースできた時は喜びと同時に、「エンジニアになったんだな」という気持ちが芽生えたのを覚えています。

難易度の高いミッションだけに、やり切れば必ず力が付く

ポイントチームの現状の課題があれば教えてください。

関さん

業務に関しては、先ほどもお話しした20年の負債ですね。未だに解消できていない部分も多く、引き続き着手していく必要があります。現状はシステムが古く、なおかつ複雑なため、「ここを変更すると、どこに影響が出るか分からない」という懸念から開発に踏み切れないケースもあるんです。余計な会議も増えて、開発のスピードも落ちてしまう。そうした複雑性をなくしていけば、よりお客様向けの開発に注力できるのではないかと思います。

細野さんはいかがですか?

細野さん

同じですね。古くからの負債があることで、本来なら自動アップデートで事足りるような作業でも、メンバーが個別にサーバーの管理をしてアップデートをしなければいけないような状況が発生しています。それ以外にも問題が山積みで、早急に負債の解消とクラウド移行を進めていかなくてはいけません。

ただ、それをやるにも今は人員が不足していて、なかなか着手できていない。技術的負債が解消されず、色んな開発のボトルネックになってしまっているのが現状ですね。あまりにも課題が多いため、まずは全体像を把握し優先順位を決めて着手していく必要があると思います。

お話を伺っているだけで、かなり難易度の高いミッションであることが分かります。

細野さん

ただ、これをしっかりやり切ることができれば、個人としてもかなり力が付くはず。20年の技術的負債に挑むなんてミッションは、そうそう与えられるものじゃない。エンジニアとして、かなり貴重な経験ができていると思います。今は大変ですが、後で振り返った時に必ずよかったと思えるはずです。
それに、関さんが話してくれたように、この大きな課題をクリアできれば、お客様に新しい価値を届けるような開発にも着手できます。そのステージに到達するためにも、できることから確実に進めていきたいですね。

後編に続きます!

今回はニフティのポイントチームのインタビューの様子をお届けしました。続きは近日公開予定の後編の記事をご覧ください。

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