Interview

【インタビュー】「つながるのが当たり前」。だからこそ普段はなるべく目立たない存在でありたい【ニフティ ネットワークチーム前編】

普段、何気なく使っているインターネットやWEBサービス。その要となるのが、通信端末や各種サーバーの間をつなぎ、情報の伝送を行うネットワークです。ニフティにも専門のネットワークチームがあり、データセンターやニフティ従業員が働くオフィスのネットワーク設計・構築・運用などを担っています。

「つながるのが当たり前」で、不具合があれば速やかな対応が求められる責任の重い業務。担当者たちはどんな意識で、また、どんなやりがいを持って仕事をしているのでしょうか?ネットワークチームのメンバーに話を聞きました。

自己紹介

2008年2月入社。メイン業務はデータセンターとオフィスのネットワーク設計・構築・運用。趣味は音楽(聴くほう)。最近、「Nintendo Switch 2」の抽選販売に当選したことでゲーム熱が再燃。

2024年2月入社。メイン業務はデータセンターとオフィスのネットワーク設計・構築・運用。趣味はスポーツ観戦(サッカー、プロレス、格闘技)と読書。

2023年4月入社、メイン業務はデータセンターとオフィスのネットワーク設計・構築・運用。趣味は秋葉原のリサイクルショップ(ジャンク屋)でのお宝さがし。ラーメン屋巡り。

ミッションは「ネットワークを途切れさせず、快適に使える」ようにすること

みなさんはニフティの「ネットワークチーム」のメンバーということですが、具体的な業務内容を教えてください。

Mさん

私たちのチームでは、ニフティのサービスの要となる「ネットワーク」にまつわる仕事を行っています。メインの業務は、ニフティのサービスを支えるデータセンターと、社員が勤務する新宿オフィスのネットワークを設計・構築・管理することです。

具体的に言うと、データセンターに関しては、各システムサーバー間の通信やクラウドへの通信などが滞りなく行えて、トラブルを起こせず使える状態にすること。新宿オフィスのほうは、ニフティの社員が業務を行うための無線LANをはじめとするネットワークが途絶えたりせず、快適に使えるようにすることをミッションとしています。

ニフティのサービスを提供するうえでも、従業員がオフィスで業務を行ううえでも、欠かせないチームですね。

Mさん

ネットワークは24時間365日、「つながって当たり前」と思われているところがありますし、我々もそうあるべきだと考えています。また、つながるだけでなく、いかに滞りなく使える環境を提供できるかが重要。仮に機器に何かしらの問題が生じたとしても、システムのサーバー間の通信には影響が出ない仕組みを構築したり、日々の運用のなかで問題がありそうな箇所を見つけて手直しをしたりと、大きなトラブルに発展しないよう努めなくてはいけません。

Tさん

とはいえ、それだけ万全に対策していてもトラブルが発生する可能性はゼロではありません。ですから、ネットワーク関係で仮に問題が起きた場合も迅速に解決できる体制を整えています。

たとえば、お客様が利用するサービスに影響を与えるトラブルであれば1秒でも早い復旧に努めますし、社内の通信環境のちょっとした不具合ならしっかりと原因を究明して根本的な解決をはかるなど、内容によって臨機応変に対応しています。

「つながる・つながらない」分かりやすく結果が出るのが面白い

Mさんはニフティに入社した当初から、長くネットワークの業務に携わっているそうですね。

Mさん

そうですね。この仕事に携わる以前からネットワーク関連の技術について自分で調べるなど、もともと興味を持っていました。ネットワーク業務の面白さはいくつもありますが、まずはトラフィックで色んなことが可視化されること。ちゃんと使われていることが分かったり、問題が解決してつながるようになったことを実感できたりと、やった仕事の手応えを感じられる点が魅力です。

また、たとえばネットワークを入れ替える際には過去にトラブルになった点をふまえ、それを解決できる環境や設計を考えます。その結果、これまで抱えていた課題を解消し、快適に通信できるようになった時は大きな達成感を覚えますね。

Tさんはネットワークの業務のどんなところに面白さや達成感を覚えますか?

Tさん

Mさんのお話と少し被りますが、ネットワークは「つながる・つながらない」という分かりやすい結果が出る仕事なので、色々と試行錯誤をしたことでつながった時は喜びを感じます。私はMさんと違い、当初はそこまでネットワークに強い関心があったわけではありませんが、やっていくうちに面白さを感じ、ネットワークエンジニアとして頑張っていこうと思うようになりました。

先ほどMさんもおっしゃっていましたが、ネットワークはいつでも「つながって当たり前」と思っている人が多く、みなさんのご苦労がなかなか伝わらない辛さもあるのではないですか?

Tさん

でも、その「当たり前を作る」というところにやりがいを感じますし、そこが私たちの仕事の頑張りどころかなと思います。

なるほど。Sさんは、いかがでしょうか?

Sさん

現在、私はネットワーク機器をリプレイスする業務を担当しています。たとえば、何年も前に導入した機器を見直さないまま使い続けていると不具合が出てきたり、メーカーのサポートがなくなってしまったりといった問題が生じます。それを回避するために、まあまあの頻度で後継機器にリプレイスする必要があるのですが、個人的には好きな仕事で楽しくやらせてもらっています。ベンダーさん経由で最新の機器に触れられるのも、どの機器をどう組みわせていくかといったコンフィグを組み立てるのも楽しいですし、実際に導入して想定通りに動いた時は達成感がありますね。

1年半を要したデータセンターの引っ越しプロジェクト

これまでに携わってきたなかで、特に印象的なプロジェクトを教えてください。

Mさん

記憶に新しいところでいうと、昨年からスタートしたデータセンターの引っ越しですね。もともと都内の別の場所にあったデータセンターを、より新宿オフィスに近いエリアへ移すプロジェクトで、最終的に引っ越しが完了するまで1年半ほどかかりました。もちろん引っ越しの間も新宿オフィスは稼働していますので、通信を途絶えさせるわけにはいきません。機器やシステムを少しずつ移行しながら、業務やサービスに支障が出ないようネットワークを切り替える必要があったんです。うまく切り替えるためにはどんな設計が望ましいかというところから、非常に頭を悩ませました。

トラブルなく、無事に移行は完了しましたか?

Mさん

幸い、大きなトラブルはありませんでした。ただ、通信断を完全にゼロにすることは難しく、多少は発生してしまいます。そこで、社内への事前共有で「移行作業を行う時間帯は、通信が少し不安定になるかもしれません」という告知をしたり、各部署へのアンケートで「通信断があると困る時間帯」をヒヤリングしてそこは避けたりと、コミュニケーションを密に行い、なるべく迷惑をかけない方法を模索しました。そうなると、移行作業ができる時間帯が夜間しかなくなるなど、色んな意味でハードなプロジェクトでしたね。

Sさんは新卒で入社し3年目ということですが、これまでで最も印象深い仕事は何ですか?

Sさん

去年の後半から今年にかけて、新宿オフィスのネットワークをリプレイスするプロジェクトがあり、私が機器の入れ替えを担当しました。オフィス全体の機器を入れ替えるという大規模なものでしたので、台数もとにかく多いですし、かかる金額も非常に大きくなります。そうなると当然、「なぜ、それだけの入れ替えが必要なのか」について、会社を納得させられるだけの説明を求められるわけです。

正直かなり苦労しましたが、リプレイス後は明らかに通信状況が良くなり、社員からの改善要望や問い合わせも減りました。分かりやすい結果が出た手応えもあって、印象深い仕事の一つです。

導入する機器を選ぶだけでなく、そうした交渉ごとも自身でやるんですね。技術のことだけでなくコストパフォーマンスも考慮しなければいけないとなると、なかなか大変そうです。

Sさん

ネットワークを作るには機器の購入だけでなく、ベンダーさんにお願いする作業の費用も発生します。かかるコストについて、しっかりロジックを立てて説明できなければ普通にNGが出てしまう。そこはいつも骨が折れますね。

ただ、個人的には良い経験ができていると感じます。チームによっては稟議書を全く書く機会がないケースもあるようですが、私の場合は技術以外にも幅広いスキルを身につけることができていると思います。

ネットワークの仕事は「注目されないこと」が大事

最新の機器や通信技術についてのキャッチアップはもちろん、コスト意識を持つこと、折衝能力を磨くことも欠かせません。ネットワークと一口に言っても、身につけなくてはいけない知識やスキルがかなり多いように感じます。

Tさん

そうですね。この仕事には幅広い知識とスキルもそうですし、柔軟な発想力も求められます。それこそトラブル一つとっても、その要因を突き止めるためには頭を柔らかくして、あらゆる可能性を考慮する必要があるんです。

たとえば、新しい機器を入れて、正しい設定や使い方をしているのに不具合が度々起こるとします。あらゆることを試しても解消せず、ベンダーさんに問い合わせてみたら、実は機器側のバグが原因だったなんてこともある。そういう場合は新しいOSにアップデートしたら、案外あっさり解消することもあって、本当にどこに落とし穴があるか分かりません。

もしかしたら、ケーブルがしっかり挿さっていないだけかもしれません。

Tさん

実際、そういうこともよくあります。通信って本当にちょっとしたことでうまくいかなくなるものなので、固定観念にとらわれてはいけないなと。ただ、そこが難しさでもあり、面白さでもあるのかなと思いますね。

普段、インターネットを使う時には意識していませんでしたが、安定した通信環境はみなさんのようなエキスパートの方々の、表に出ない努力によって成り立っているのだと実感しました。

Mさん

繰り返しになりますが、ネットワークはつながることが当たり前であって、我々の仕事がクローズアップされるのは「つながらない時」なんです。だからこそ、いかに誰からも注目されることなく、滞りなく通信を届けるか。それが我々の仕事の肝だと考えています。

後編に続きます!

今回はニフティのネットワークチームのインタビュー(前編)の様子をお届けしました。続きは後日公開予定の後編の記事をご覧ください。

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