Interview

【インタビュー】なぜニフティのエンジニアが日本初のコミュニティイベントの運営に参加するのか(InnerSource Gathering Tokyo 2024への誘い)

こんにちは、NIFTY engineering編集部です。

ニフティのエンジニアがInnerSource Gathering Tokyo 2024というイベントに運営として参加すると聞き、InnerSourceという言葉も知らなかった編集部員はエンジニアたちにインタビューしてInnerSourceとはなにか、なぜInnerSourceに取り組んでイベントの運営に参加したのかを聞いてみました!

InnerSource(インナーソース)とはなにか

――そもそもInnerSourceとはなんでしょうか?私もIT業界にいた人間ですが、恥ずかしながら初めて聞いた言葉でした。

芦川

InnerSourceの定義は、「組織という限られた環境において、ソフトウェア開発におけるオープンソースの原則とプラクティスを活用すること」です。

簡単に言ってしまうと壁がありがちな部門間の開発のコラボレーションを促進し、また、エンジニア自体が開発する楽しさを享受し、称賛しあう社内の文化形成までを含んでいます。浸透していくと、専門知識やアイデアが部門の枠を超えて共有され、プロダクトの質や開発リードタイムの減少によりプロダクト成長のスピードが向上します。さらに、開発者は楽しさ以外に他のプロジェクトに参加することで新たなドメイン知識、テックスキルを習得し、自己成長を実現できます。

具体的な導入方法については、InnerSource Commons (インナーソースの実践者の世界最大のコミュニティ) にノウハウが溜まっています。

ニフティ内でのInnerSourceへの取り組みと楽しさ

――どんなきっかけがあってニフティ内でInnerSourceを始めることになったのでしょうか?

小松

最初に導入した経緯は、いわゆるプラットフォームチームで管理しているプロダクトへの開発が集中してしまうと、スピードのボトルネックになってしまうな、という未来の懸念があって、なにかいい方法はないかと調べていったところ、インナーソース、というワードを知ったのがきっかけです。取り組み自体のプロセスについては、以下の記事が詳しいです。

NIFTY engineering – ニフティ株式会社のエンジニアたちのいまを伝えます#インナーソースを導入してみた その① お試し導入編 – NIFTY engineering

NIFTY engineering – ニフティ株式会社のエンジニアたちのいまを伝えますインナーソースを導入してみた その② 土台作り編 – NIFTY engineering

――社内のInnerSource活動を運営・推進されているわけですが、どんなところに楽しみや充実感があるのでしょうか?

日本でも実践例が少ないため、やっている感があります。今後も取り組みをどんどん発信していき、1つのユースケースとして広めていきたいと思います。そして、他の方が導入に悩んでいるところの解消の一助に、果ては日本企業の中での開発者体験の向上、サイロ化の解消への一助になりたいと考えています

InnerSource Commons Japanコミュニティにも参加してます。他社の方とふれあい、お互いの悩みやアドバイスが共有でき、とにかく楽しいです。スクラムマスターやテックリード、部長クラスの方など「組織を変えたい」と強く思っている方が多く、かつエンジニアとしてのレベルが超絶高いのでとても刺激的で勉強になります

InnerSource Gathering Tokyo 2024とはなにか

InnerSource Gathering Tokyo 2024

――今回、運営スタッフとして参加しているイベントが来月開催されるとのことですが、どんなイベントなのでしょうか?

芦川

組織の未来を切り拓く鍵が探せるイベントです。

InnerSource Gathering自体は世界各地で行われてますが、日本で行われたことはありませんでした。
今回の InnerSource Gathering は日本初開催となります。

各登壇者の方からインナーソースの文化をどう企業に広めたのか、その取り組みの紹介やお楽しみ企画、懇親会などのコンテンツもあります!

ニフティのエンジニアの小松も登壇いたします。

運営参加の理由

――イベントの運営、それも日本で初開催となるとなかなか大変だと思うのですが、運営に参加しようと思ったのはなぜでしょう?

小松

冒頭にあった、インナーソースを導入してみた その① お試し導入編 の記事をInnerSource Commons Vice Presidentの服部さんに拾っていただき、途中、Commonsでの登壇もしながら、コミュニティの方へ積極的に参加するようになっていきました。その中で、今度日本初のInnserSourceイベントをやるんですがどうですか?というお声がけを頂き、超面白そう!ということで運営参加させていただくことになりました。

ーー イベント運営に参加する楽しさを教えてください!

登壇者の選定からできることになり、各有名エンジニアと直接お話できるところとか貴重な体験をさせていただいています

社外コミュニティに参加&イベント運営自体がはじめてだったので最初は不安でしたが、コミュニティのタスク(サムネイル作成ツイート文面作成など)をやるうちに、だんだんとこうしたらいいんじゃないかみたいな自我を出せるようになってきました。自分がよいとおもってやったことを称賛されるのはうれしいし、楽しいですね!

サイト作成で協力させていただいたりもしていますが、イベント内容が固まっていくのに従ってサイトの内容も拡充されていくので、進み具合を目で感じられるのも新鮮な感覚でした

イベントの見どころ

ーー試行錯誤しながらもモチベーション高くイベント運営を進めているようですね。そんなInnerSource Gathering Tokyo 2024の見どころを教えてください

田澤

まずは、登壇者の方々が超絶豪華になります。

InnerSource CommonsのファウンダーであるDanese Cooperさんのビデオメッセージからはじまり、「世界一流エンジニアの思考法」著者 牛尾さんによる組織内で感謝を含めたフィードバックをし合うメンタルモデル・組織文化の醸成、「チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計」訳者 ryuzeesさんによるチームトポロジーとインナーソースの関係の深堀り、スポンサーセッションとしては、The Linux Foundation 日本代表 福安さんによる組織間コラボレーションを通して価値を創出する上でのキーポイントを具体的実例や手法など紹介いただきます。また、各社様からはインナーソーシング活動の実際の具体例をいただき、これからインナーソースを導入しようとしている企業様、また導入したが文化の醸成までは至っていない企業様へのヒントとなること間違いなしです。

中盤の休憩では、日本におけるインナーソースの認知を広めようと、現在、コミュニティの方で作っている歌を紹介するコーナーがありますので、こちらも乞うご期待!(先日も歌詞作りなどに参加させていただいて、これはこれでものすごい楽しいです。)

後半はインナーソースにおける悩み共有の場、もっと深く話せる場として、OST(Open Space Technology)を企画しています。

イベントはリアル開催のみですでに定員に達しておりますが、後日、セッションについては動画公開予定ですのでお楽しみに!

(※ InnerSource Gathering Tokyo 2024のイベント詳細はconnpassのページをご覧ください)

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