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ニフティでの新卒一年目について

はじめに

はじめまして。2025年4月に新卒でニフティに入社した宮村です。

ニフティのエンジニア職には On-the-Job Training(OJT) という制度があり、私が入社した年度では入社後の約1年間で 3つの異なるチーム を経験しました。各期約3ヶ月、実際の業務に携わりながら技術とチームワークを学んでいく仕組みです。

この記事では、私がOJTで経験した3つのチームでの業務内容や、やりがい・苦労した点をエピソードベースでお伝えします。「ニフティのOJTって実際どんな感じなの?」という疑問を持つ方に、少しでもリアルな雰囲気が伝われば嬉しいです。

OJTの前に:新人研修(4月〜6月)

OJTが始まる前に、約2ヶ月間の 新人研修 があります。研修は大きく3つのフェーズに分かれています。

共通研修(4月)

まずはビジネス職と合同の共通研修からスタートします。社会人としての基礎やニフティの事業について学ぶ期間です。職種を問わず同期全員で受けるため、エンジニア以外の同期とも関係を築ける貴重な機会でした。

技術研修(5月)

エンジニア職のみの技術研修に移ります。外部の研修会社による講義形式で、Web開発の基礎を体系的に学びます。HTML/CSS/JavaScriptといったフロントエンドの基礎から、Linuxやサーバの基本、バックエンド技術、コンテナ、テスト手法まで幅広くカバーされます。プログラミング経験の差に関わらず、全員が同じスタートラインに立てるよう設計されていました。

エンジニア定例(6月頭)

最後に、社内のエンジニアが講師を務める研修(エンジニア定例)を受けます。Git基礎、AWS基礎、生成AIなど、ニフティの現場で実際に使われている技術や手法を先輩エンジニアから直接学べます。外部研修で得た基礎知識を、ニフティの実務にどう活かすかという視点で深掘りしていく内容で、OJTに入る前の総仕上げとなりました。


OJTの基本的な流れ

各期の流れはおおむね共通しています。

  1. 目標設定 — 配属後、トレーナーや上長と面談し、その期で達成したい目標を決めます
  2. 開発業務 — スクラムなどの開発手法を通じて、実際のプロダクト開発に参加します
  3. 振り返り — 期の終わりに目標の達成度を振り返り、次期への引き継ぎを行います

トレーナーの方が日々の相談相手としてついてくださるので、困ったときにすぐ聞ける環境が整っています。


一期:SSOチーム(6/12〜9/20)

チームについて

サービスインフラチームの うさかぴサブチーム に配属されました。名前から想像し辛いかもしれませんが、ニフティ全体で使われている認証・認可システム 「SSO」やその他ユーザー管理に使用されるシステム を開発・運用するチームです。

SSOは全社共通の基盤であり、止まるとニフティの多くのサービスに影響が出ます。そのため、変更には慎重さが求められる環境でした。

使用技術

  • OpenID Connect(OIDC)
  • Python(Django)
  • AWS

主な業務内容

  • SSOをOIDCの標準仕様に近づける改修
  • @nifty 優待サービスの販路拡大に向けた改修
  • 新規サービスにOIDC導入するための改修

やりがい

最もやりがいを感じたのは、SSOをOpenID Connect(OIDC)の標準仕様に近づける改修 を行えたことです。

実は大学時代にOIDCを活用した研究をしていたため、この分野には馴染みがありました。スプリントのプランニングで標準化の方針が検討されていた際、開発を進める中で「この修正だけでは足りない箇所がある」ことに気づき、自ら追加の修正を提案・実装しました。

結果として、OIDCのライブラリを導入するだけでSSOを使えるようになり、プロダクトの利便性向上に貢献できました。学生時代に学んだことが実務で活きた瞬間 は本当に嬉しかったです。

苦労した点

一方で、初めての配属ということもあり、実務の開発プロセスを一から習得する 必要がありました。スクラム、テストコードの書き方、本番環境を止めずに品質を担保するための工夫など、学生時代には経験のなかったことばかりで最初は苦戦しました。

また、障害対応の場面に立ち会った際に自分の無力さを痛感したこともあります。当時は「一人で解決しなければ」という意識が強く、難しいタスクを抱え込みすぎてしまうこともありました。これは後の期で大きな学びに繋がります。


二期:ポータルチーム(9/21〜12/20)

チームについて

第一開発チームの @niftyトップページを担当するサブチームに配属されました。@niftyトップページ の開発・運用に加え、新規事業の開発も手がけるチームです。

サービスの企画担当者と密にコミュニケーションを取りながら進めるスタイルで、AWSをはじめとしたモダンな技術スタックを使った開発が特徴です。スクラム開発(2週間スプリント)を採用し、デイリースクラムでチーム全体の進捗を共有していました。

使用技術

  • microCMS
  • Next.js
  • AWS(Terraform)

主な業務内容

  • 「@niftyトップページ」の開発・運用
  • 新規事業のAWSインフラおよびフロントエンドの構築

やりがい・苦労した点

この期で最もやりがいと苦労を感じたのは、未経験の状態からAWS環境の構築にゼロから挑戦したこと です。

当初はフロントエンド寄りの業務を想定していましたが、チームの状況や自分自身の希望もあり Terraform未経験の状態からインフラ構築 を任されることになりました。正直、最初は不安もありましたが、これが結果的に大きな成長のきっかけになります。

先輩方が過去に構築した環境を参考にしながら、VPC・DNS・CI/CDパイプラインの作成を進めました。ただ、今回の要件と過去の構成には差分があり、初めて触る技術の中でその差分を埋める作業には非常に苦労しました。

一期での反省を活かし、困ったときは一人で抱え込まず、積極的にチームへ相談する ことを意識しました。先輩方の手厚いフォローのおかげで、最終的には新規事業のフロントエンドインフラをほぼ一人で構築し、動作確認まで完了できました。

また、一期でSSO(認証)の経験があったことが二期で活き、新規事業のSSO導入時に的確な助言ができたことも印象に残っています。異なるチームでの経験が繋がる瞬間 は、OJTならではだと感じました。


三期:金剛チーム(12/21〜3/20)

チームについて

入会システムチームの 金剛サブチーム に配属されました。代理店様が光回線やオプションサービスの入会に使用するシステムの、開発・運用を担当しています。

代理店様との接点が多く、社内外の複数部署との連携が求められる環境です。

使用技術

  • PHP(CakePHP)
  • AWS(Terraform)

主な業務内容

  • 「@nifty つなぎモバイル」をより多くの方に申し込めるよう、獲得代理店様向けの申込ツールを改修
  • サインアップシステムにクレカチェック機能を追加
  • 光コラボ入会時のオプションサービス申し込みフォームのデザイン刷新
  • 「ニフティ会員特別でんきプラン」申し込みシステムのAWS移行(Terraform)

やりがい・苦労した点

三期では 複数のプロダクトを横断して改修する という、これまでにない経験をしました。

中でもオプションサービス申し込みフォームのデザイン刷新は、サービスの企画や制作を行うチーム、光コラボ申し込みシステムのチーム等と連携しながら進行するプロジェクトで、初めて経験する 多方面とのマルチパスな調整 に難しさを感じました。ただ、一期・二期で培った「相談すること」「周囲を巻き込むこと」の大切さを実践できている手応えがあります。

また、でんきシステムのAWS移行では、一期のAWS経験と二期のTerraform経験がそのまま活きました。OJTを通じて積み上げてきた技術が 三期で統合された ように感じ、自分自身の成長を実感できた瞬間でした。


OJT全体を通して

3チームの共通点

  • スクラム開発 — 三部署ともスクラムを採用しており、一度身につけた開発の型はどのチームでも活きました
  • AIの活用推進 — 一期ではAI推進チームのメンバーがおり、二期ではKiroを使ったspec開発も実施されるなど、各チームで積極的にAIを取り入れています
  • 人の温かさ — どのチームでも、わからないことがあれば時間を割いて丁寧に教えてくださる先輩方ばかりでした

技術の幅の広がり

OJTを通じて触れた技術は、期ごとに大きく異なります。

  • 一期: Python / Django / OIDC
  • 二期: Next.js / microCMS / Terraform
  • 三期: PHP / CakePHP / Terraform

バックエンド → フロント+インフラ → レガシー+モダンの混在環境と、毎期まったく異なる技術スタックに触れられる のはOJTの大きな魅力です。

一番の成長:「相談する力」

振り返ると、OJTを通じた一番の成長は 技術力よりも「相談する力」 かもしれません。

一期では「一人でやろうとしすぎていた」という反省がありました。二期ではそれを意識的に改善し、積極的にチームへ相談するようにしました。そして三期では、トレーナーから「自走できる」と評価されるまでになりました。

一人で抱え込まないこと は、技術を学ぶことと同じくらい大切なスキルだと実感しています。

こうした成長を実現できたのは、3つのチームを渡り歩きながら、毎回新しい環境で「相談する」経験を積み重ねられるニフティのOJTだからこそ だと強く感じています。チームが変わるたびに関係構築からやり直す大変さはありますが、その繰り返しこそが「相談する力」を本物にしてくれました。


ニフティに興味を持ってくれた方へ

私が入社した年度では、OJTを通じて約1年間で 3つの異なるチーム を経験しました。毎回新しい環境・新しい技術・新しい人間関係にゼロから飛び込むのは正直大変でしたが、だからこそ 圧倒的に視野が広がり、確かな成長を実感できた 1年間でした。

私が伝えたいことは3つです。

  • 学生時代の経験は活きる場合がある — 私の場合はOIDCの研究経験が一期で即戦力になりました。どんな経験も無駄にはなりません
  • 困ったら相談してほしい — ニフティには優しい先輩方がたくさんいます。一人で抱え込む必要はありません
  • 毎期が新しいチャレンジ — 「できない」が「できる」に変わる瞬間を、OJTでは何度も味わえます

この記事が、ニフティに興味を持ってくれた方にとって、少しでも働くイメージを持つきっかけになれば幸いです。

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