こんにちは、エンジニアリングマネージャーの芦川です。InnerSource Summit 2025にてニフティが写真撮影サポートしたこととセッション聴講・登壇からの学びを今回ご報告させていただきます。
InnerSourceとは?
ニフティは3年前からインナーソースを導入しました。インナーソースって何?という方は、インナーソースを導入してみた その① お試し導入編をご参照ください!補足ですが、当時から進化したところでは、ソースコードだけではなくドキュメント・スライドなどコラボレーションできるところはインナーソースの考え方を取り入れていこう、という風潮が徐々に高まっていると思います。
InnerSource Summit 2025とは?

さる2025-11-13に、横浜・ベルリン・ニューヨークに会場を8時間ずつ移しながら、まる24時間連続のとんでもないインナーソースのイベントがありました。他の技術イベントでも24時間ぶっ通しというのは見たことない。
InnerSource Summit 2025とは、企業内でオープンソース開発の手法を取り入れ、部門間の壁を越えたコラボレーションと共創を促進する「インナーソース」の最新動向や実践事例を共有する国際的なイベントです。
ニフティは、横浜会場の写真撮影サポートとして1人が張り付き、また私自身は人生初の英語セッションという恐ろしいことが待ち受けておりました。
このたびYoutubeにビデオがあがりましたので、遅くなってしまいましたがイベントのご報告させていただきます。プレイリストになってますので、右上のハンバーガーっぽいアイコンから各セッションを見ることができます。
冒頭、「Yuki Hattori – Welcome to InnerSource Summit 2025」の中で弊社ロゴがPHOTO SUPPORT枠にあり、載せていただいた運営の方に大感謝です。普段はあまり一緒に並ぶことがない企業様と並ぶことができ、めっちゃ嬉しいですね。撮影した写真やショートムービーの方は、イベント全体の振り返り動画のような形で公開されるとのことで非常に楽しみです!

このイベントのすごいところを色々と言いたいことはありますが、強調して1点お伝えしたいものがあり、それは日本のインナーソースの広がりに間違いなく貢献した三菱電機様の取り組みについてです。パートナーや顧客、コミュニティとの共創により新たな価値を生み出すイノベーティブカンパニーへと変革すべく、おそらく日本ではじめて「インナーソース」という名前がつく部署を立ち上げています。オープンソース&インナーソース共創推進部です。で、横浜でのイベント会場は同社の「Serendie Street YIMP」で行われ当日も司会や機材周りなど同社社員様がたくさんホストされていました。本当にありがとうございます。当時、色々な新聞やメディアにも取り上げられ話題になっていましたね。
横浜、ベルリン、ニューヨークで国際会議 三菱電機が講演「シナジー加速」
セッションからの学び
さて、横浜会場での数あるセッションの中から一押しセッションをご紹介します。私にとっての1番の学びは、人事院人事官 伊藤かつらさんによる「Shaping What’s Next: The Transformative Power of Engineers and Organization」でした。(こちらは日本語セッションです。)
正直めちゃめちゃ面白かったです。簡単ですが、以下にまとめます。
- エンジニアからキャリアが始まり人事院人事官に至るまでの話。
- 人事院の使命やMVVの話。法律の実装は行政という話。
- 日本企業のエンゲージメントと世界からみた順位の話。
- 日本企業で働いている方の学び・キャリアと世界からみた順位の話。
- 人的資本経営の話。
- 日本の特異なIT人材・技術者を取り巻く環境の変化の話。
- IQとEQ(感情知性、心の知能指数)、そのバランスの話。
- キャリア上のあるある話。
- リーダーシップ論(サーバントリーダーシップなど)とその教育不足の話。
- グロースマインドセットの話。
マジでどこを切り取っても響く内容ばかりの神セッションでした。特にチームリーダーやマネージャー層に響く内容なのかな、と思います。エンジニアリングに関わっている方以外にもとても有用かと思います。是非、ご視聴あれ。
次に私の発表内容に触れたいと思います。
3年前よりこれまでニフティはインナーソース活動をしてきました。そのまとめのような内容になっております。今回はその活動の中で特にここは社内のインナーソース促進に効いたな、というポイントを3点に絞って発表しています。さらに、社内のインナーソース促進活動をどのように有志のメンバーとともに行っているかについても今回はじめて発表させていただきました。
と、、、いうようなことをちゃんと発表して伝えることができていればと思うのですが、なんせはじめての英語発表でしてガチガチに緊張しながら、発表用のメモ(スマホ)を握りしめながら喋る、ということになってまして、出来上がりのビデオを見ても、うわぁ、という仕上がりになっております。
動画のリンクは「Ryo Ashikawa – Three points that promoted InnerSource activities」ですが、マジで英語喋るのは自信がないため、以下に、話した内容を文字起こしして別スライドに盛り込んだバージョンをこの場に公開して難を去ろうかと思います。
ですが、今回とても貴重な機会をいただいたと思っています。英語セッションの学び・感想・気づきとしては、以下です。
- 英語の発音なんてとりあえず気にするな。結局のところ、文字や図などで伝わればよい。
- 発表できることよりもコミュニケーションできることが大事。英語はコミュニケーションツールだ。方法はなんでもいいから人とコミュニケーションできることが大事だ。
自分に自信を持たせるために、後で思い直したフシがありますが、実際、セッション後に声をかけてくれてきた方とのやり取りのほうが身になったことは事実です。
というわけで非常に有意義なイベントでした。
InnerSourceに関する情報は、InnerSource CommonのLinkedInに最新情報が流されますので、是非ご興味あればフォローください!
それでは、最後に写真撮影サポートの中でとった写真をいくつか並べましておしまいにしたいと思います。
エントランスです。24時間のはじまりです。

インナーソースヒーローの抜け殻。当日も誕生秘話や熱いメッセージを伝えてくれていました!

セッション中。伊藤かつらさんです。

Thank you to our Summit Speakers!!!!!

以上です!


