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InnerSource Gathering Tokyo 2024 にオーガナイザー、スピーカーとして参加しました!

ニフティ株式会社でエンジニアリングマネージャーをしています芦川です。

今日は「InnerSource Gathering Tokyo 2024」についてお話ししたいと思います。このイベントは、組織の壁を越えたソフトウェア開発のコラボレーションを実現するための秘訣を探ることを目的として開催されました。ニフティはこのイベントにオーガナイザーとして参加し、非常に有意義な経験をしましたので、その内容を共有したいと思います。

目次

InnerSourceとは?

まず、InnerSourceについて簡単に説明します。InnerSourceとは、オープンソースの原則とプラクティスを企業や組織内で活用する方法のことです。通常、ソフトウェア開発は特定のチームやプロジェクトに閉じた環境で行われますが、InnerSourceを導入することで、他のチームのメンバーが自由に開発に参加できるようになります。これにより、チーム間のコミュニケーションが活性化し、知識の共有が促進され、個人のスキルアップやコードの再利用が進むといったメリットがあります。

イメージをつかみたい方は、ぜひこちらをご覧ください!

ニフティの導入事例は「インナーソースを導入してみた その① お試し導入編」を参照ください。

InnerSource Gathering Tokyo 2024の概要

InnerSource Gathering Tokyo 2024」は、2024年8月8日にKDDI DIGITAL GATEで開催されました。このイベントは、InnerSource Commonsが主催するもので、ソフトウェア開発における組織横断的なコラボレーションの秘訣を共有することを目的としています。オーガナイザーとしては、他の会社様のメンバーとともに、非常に多様な視点で議論を重ねてきました。

スピーカー陣も非常に豪華で、InnerSource Commonsのファウンダー Danese Cooper様をはじめ、「世界一流エンジニアの思考法」の著者 牛尾様、「チームトポロジー」の訳者 吉羽様などが登壇し、それぞれの専門知識を活かした講演が行われました。

オーガナイザーとしての経験

私がオーガナイザーとして参加したこのイベントでは、準備期間から当日の運営まで、多くの学びがありました。準備期間は2024年2月から7月までで、機材の確認やリハーサルを経て、約70名のリアル参加者を迎えることができました。

特に印象的だったのは、オーガナイザー間でのコミュニケーションです。Slackやオンラインミーティングを活用しての非同期コミュニケーションが主でしたが、キックオフとしてオフラインイベントを一番最初に実施頂いたからこそ、人柄がよくわかった状態ですすみ、うまくいったのではないかと思います。

こうした活動を通じて、オーガナイザーとしての一体感が生まれ、当日の進行もスムーズに行うことができました。

登壇者としての気づき

ニフティ 小松は、スピーカーとしても登壇し、InnerSourceの実践事例を紹介しました。日本ではまだInnerSourceの情報が少ないため、他社の最初の一歩を後押しするために、具体的な事例を中心にお話しました。例えば、InnerSource Commons コミュニティの活用方法や、会社での試験的な導入のプロセスについて説明しました。ビジネス部門の方がコントリビュートした話が特に好評でした。

InnerSourceの未来と今後の展望

今後、ニフティとしてはInnerSourceの取り組みをさらに拡大していきたいと考えています。特にプラットフォームよりのプロダクトはInnerSourceとの相性がよいと感じています。これは、利用者が多く、コントリビュートするモチベーションがうまれやすいからです。そういったプロダクトに対しては、社内インナーソース運営同好会より積極的に働きかけInnerSource化を進める予定です。また、社内で勉強会を開きInnerSourceの理解を促進しつつ、「春のコントリビュート祭り」などハンズオンでまとめて時間を取って導入障壁をさげるなんてどうだろうか、と検討しています。

さいごに

最後に、エンジニアたるもの何か1つでも、どこかのエンジニアコミュニティに参加してみることを強くお勧めします。個人のスキルアップが向上することはもちろんのこと、会社の名前を出すことができれば、相手の方が安心できる材料になり、かつ、その会社の認知度も向上します。

私自身、InnerSource Commonsに参加したことで、InnerSource Commons Japanの一員としてイベント主催のチャンスを得たり、ニフティがインナーソースやっているよ、という認知度が向上したりと、非常に多くのメリットを感じています。また、冒頭のインナーソースマンのビデオなどコミュニティの中での制作物への参加など楽しいことばかりです。

ほんとにおすすめです!もっと若いときからやってればよかった!

「InnerSource Gathering Tokyo 2024」は、ソフトウェア開発における新たな可能性を探る貴重な機会でした。オーガナイザーとしても、スピーカーとしても、多くの学びと気づきを得ることができました。これからもInnerSourceの取り組みを通じて、組織の壁を越えたコラボレーションを推進し、より良いソフトウェア開発環境を構築していきたいと考えています。

皆さんもぜひ、InnerSourceの取り組みを始めてみてはいかがでしょうか?

追記(2024-09-06)

InnerSource Gathering Tokyo 2024 イベントレポート
公式のイベントレポートもでました!

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