はじめに
宮永です。2024年7月のJANOG54 meeting(以下JANOG54)に参加してきました。
感想などを書いていきます。
JANOG Meetingとは
JANOGとはJApan Network Operators’ Groupを意味し、
インターネットに於ける技術的事項、および、それにまつわるオペレーションに関する事項を議論、検討、紹介することにより
日本のインターネット技術者、および、利用者に貢献することを目的としたグループです。
https://www.janog.gr.jp/information/ より引用
年に2回meetingが開かれ、日本全国から様々なバックグラウンドを持つ人が集まります。インターネットに関する技術やノウハウについての発表や議論が行われます。
どうして参加したのか?
私は社内の「ISPオペレーションサブチーム」に所属しており、日々ニフティのお客様が快適にインターネットを使えるようにするための業務を担当しています。現在の業務にぴったりのコミュニティであると思い、参加しました。
参加にあたっての社内説得方法
私「参加したいです」
上司「いいですよ」
これだけです。いやぁ、ニフティっていい会社ですねぇ(ダイレクトマーケティング)(ここで採用ページのリンクを貼る)https://recruit.nifty.co.jp/
JANOG54現地
今回参加したJANOG54 meeting(以下JANOG54)は奈良県にある奈良県コンベンションセンターで開催されました。木のいい香りがしました。奈良県でのJANOG meeting開催は初だそうです。
会場の雰囲気会場には40~50代のオジサンしかいない……と勝手に想像(失礼)していましたが、全くそんなことはありませんでした。高校生からベテランまで幅広い層が参加していました。
というのも、初参加が44%ほどいるそうです。若くなくても初参加だったり、20代で6回目だったり、いろいろな人がいました。
参加者の所属企業も様々で、私のようなISP事業者だけではなくネットワーク機器メーカー、コンテンツ事業者などなど、様々な人が集まっています。
キッチンカーも来ておりお祭りムードです。
JANOGでは「カンファレンス」ではなく「ミーティング」と呼ぶことを大切にしているようです。発表時間に対して質疑応答の時間が長く、積極的な議論が歓迎されている雰囲気を感じました。発表後は年齢問わず活発な議論が行われ、時間終了後に場外戦が繰り広げられる場面も見かけました(そのための「替え玉エリア」が各会場の外に用意されていました)。
プログラム
200~400人ほどが入りそうな大きな会場3か所で様々な発表が行われます。楽しそうな発表ばかりで、どこに行くか迷います。人気のプログラムはすぐに席が埋まってしまうので、絶対に聞きたい発表があれば早めに会場に行くことをおすすめします。
BoF
プログラムとは別に、選考が行われない自由な発表、議論の場であるBoFがあります。こちらも3部屋ありますが、50人程度の比較的小さい会場です。発表というより議論のほうが雰囲気としては近く、BoFの主催者が提示した議題に対していろいろな人が意見を出していました。
参加したBoFでは意見を出してみました。学会のような緊張感ある質疑ではなく、ワイワイと同じ目標に向かってアイデアを出していく雰囲気に近かったです。
NOCツアー
3日間開かれる会場には十分すぎるほどのWi-Fi環境が構築されており、会場のどこに行ってもAPが見えます。AP70台に約2000同時接続だそうです。そんなネットワークの裏側の見学会がありました。3日間のために複数ASとピアリングし、約100本のケーブルを会場に敷設し、監視体制まで整えていました。本当にすごいです。
公開してよさそうな写真を1枚。NTPサーバまで自前で立てているそうです。
反省点
- もっと積極的にコミュニケーションをとればよかった
とくに初日では場の温度感が分からず、積極的に動けていなかった部分がありました。単なるカンファレンスではなく話し合いを大切にする場なので、もっと積極的に色々な人とコミュニケーションを取りたかったです。
- 懇親会争奪戦に勝ちたかった
懇親会は大人気で、申し込み開始後数時間で売り切れになってしまうそうです。それを知らず、申し込み時は売り切れになっていました。次回こそは参加したいです。
- 上着をもってくればよかった
(皆さん涼しいサーバルームにお住まいの方が多いからか)会場が寒いと感じる事が多かったです。 真夏の開催でも羽織るものを持っていると良かったです。
まとめ
何も分からない初心者が一人で参加しましたが、様々な知見を得たり、似た業務をしている人たちとコミュニケーションを取れたりなど、普段の仕事中ではなかなかできない経験ができました。
次回は2025年1月に京都で開催されるそうです。みなさんもぜひ参加してみてください!