はじめに
こんにちは。ニフティ株式会社の並木です。
2022年4月17日(日)と2022年10月9日(日)に応用情報技術者試験を受けてきました。
2回受験しているということで、すでにお察しかと思いますが1回目は不合格でした。(2回目で無事に合格しました)
今回は、勉強方法や実際に受験した時に感じたことなどを振り返り、1回目の試験が不合格となった原因について考えてみました。
これから受験される方の参考になれば幸いです。
応用情報技術者試験とは
- IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施している国家試験の1つ
- 午前試験
- 試験時間:9:30~12:00(150分)
- 問題数:80問
- 形式:マークシート(四肢択一)
- 午後試験
- 試験時間:13:00~15:30(150分)
- 問題数:11問から5問選択(解く分野を選択することができる)
- 形式:記述式
受験対策について
①参考書を読む
- 1冊のみ購入
- 4月の試験に向けて、10月から読み始めた。一通り読み終わったのは2月末
- 一通り読み終わった後は、過去問を解いた時に分からなかったところをピックアップして読んでいた
②午前対策
- 11月から4月の試験当日までほぼ毎日、ひたすら過去問を解いた
- 1日あたり10~20問程度。時々、いっぺんに1回分全部(80問)解いてみたりもした
- 5年分(10回分)の問題を解いた。直近2回分の過去問はあまり出題されないという噂を聞いたのでそこは外した
③午後対策
- 午後の過去問と解説が載っている問題集を1冊購入
- 4月の試験に向けて、12月末から解き始めた。3月末に全問解き終わる
- 全問解き終わった後、その結果をもとにしてどの分野を解くか決めた(午後試験は、解く分野を選択することができる)
分野 | 解くかどうか • ◎:絶対解く • ○:解くつもり • △:↑がダメな場合の保険 • ×:解かない | 理由など | |
問1 | 情報セキュリティ | ◎ | 問1は必須(問2~問11の中から4問選択) |
問2 | 経営戦略 | ○(計算問題がなければ解く) | 計算問題が苦手。それ以外は解けそう |
問3 | プログラミング | × | 過去問を解いた結果、解くのに時間がかかったため |
問4 | システムアーキテクチャ | × | 過去問を解いた結果、解くのに時間がかかったため |
問5 | ネットワーク | △ | |
問6 | データベース | ◎ | 過去問を解いた結果、できが良い方だった |
問7 | 組込みシステム開発 | ○(計算問題がなければ解く) | 計算問題(クロック周波数)が苦手。それ以外は解けそう |
問8 | 情報システム開発 | ◎ | 過去問を解いた結果、できが良い方だった |
問9 | プロジェクトマネジメント | △ | |
問10 | ITサービスマネジメント | △ | |
問11 | システム監査 | △ |
受験した感想
上手くいったこと
- 時計を持参した
- 会場がホテルの宴会場みたいなところで、時計が無かったので持ってきて良かった
- お昼ご飯を持参した
- 休み時間が1時間(準備時間などがあるので実質40分くらい)しかないので、買いに行く時間がない
- ちなみに、午前試験を途中退出している人も結構いた気がする。途中退出すればもう少し時間を捻出できるかもしれない(私は途中退出しなかった)
- 午前問題は見覚えのある問題がたくさん出てきた
- 「過去問5年分解いておけば大丈夫」という噂を聞いたが、その通りかもしれない
失敗したこと
- 午後問題の時間配分ミス
事前に立てた計画
時刻 | 時間 | やること |
13:00~13:10 | 10分 | どの分野を解くか決める |
13:10~13:35 | 25分 | 問1:セキュリティ |
13:35~14:00 | 25分 | 問6:データベース |
14:00~14:25 | 25分 | 問8:情報システム開発 |
14:25~14:50 | 25分 | 問2か問7(難しい場合は問5か問9~11) |
14:50~15:15 | 25分 | 問2か問7(難しい場合は問5か問9~11) |
15:15~15:30 | 15分 | 見直し |
現実
時刻 | 時間 | やったこと | 思ったこと |
13:00~13:10 | 10分 | どの分野を解くか決める | ・10分かけて問題を見たが、迷っているうちに時間が過ぎた。結局この10分ではどの分野を解くか決めきれなかった ・この時間をもっと短くして問題を解く時間にあてれば良かった |
13:10~13:35 | 25分 | 問1:セキュリティ | ・25分間、目一杯時間を使ってしまったが、これ以上答えが埋まらないと思った時点で早めに切り上げて他の問題を解くべきだった ・1問あたり25分間使うと決めていたのが仇となった |
13:35~14:15 | 40分 | 問6:データベース | ・問題を読むのに時間がかかってしまった ・25分で解こうと気を付けてはいたが、ここで中途半端にやめるよりは解ききった方が良いのでは…?と思い、結局15分くらいオーバー |
14:15~14:40 | 25分 | 問8:情報システム開発 | ・データベースと情報システム開発は絶対に解くと決めていたが、文章量が多くて苦労した ・問題を読んでいてもなかなか頭に入ってこなくてキツかったので、25分経ったところで一旦やめて後回しにした |
14:40~15:05 | 25分 | 問7:組込みシステム開発 | |
15:05~15:25 | 20分 | 問11:システム監査 | ・残り1問どれ解くか迷ったが、1番文章量が少なそうに見えた監査にした |
15:25~15:30 | 5分 | 問8:情報システム開発 | ・どうしようもないので適当に埋めた |
- どの問題を解くか決めるか10分もかけて悩んでしまった
- どの問題が解けそうか、素早く見極められる力が必要
- 時間が足りず焦ってしまい、問題文が頭に入ってこなかった
- 試験中に「問8:情報システム開発」の問題文を読んだ時はなかなか理解できなかったが、後で落ち着いて問題を読んでみたら、解けない問題ではなかった
- 実際に試験を受ける前に、時間を計って模擬試験をやれば良かった
- こんなに時間が足りなくなって焦ると思わなかった
結果
どちらも60点以上で合格です。
- 午前:73.75点(合格)
- 午後:58.00点(2点足りず不合格)
午後は手ごたえ的には全然できていないような感じがしたのですが、思ったよりも点数が取れていました。
時間配分さえミスしなければ、もしかしたら受かっていたのでは…と思うと悔しいですが、上記の失敗を糧に、10月の試験は無事に合格することができたのでよしとします。
試験勉強をすることに加えて、実際の試験でどう行動するか(どの問題を解くか、時間配分はどうするか)を念入りにシミュレーションしておくことが、合格の鍵となるのではないかと感じました。