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ニフティで推進中の「SRE」とは。
簡単に自己紹介をお願いします
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Aさん
ニフティでSREを推進したいと考え、2020年にSREチームを立ち上げてリーダーをやっています。SRE関連業務のほかに、Webサービスの開発と運用や、サーバーをAWSへマイグレーションなども行っています。
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Kさん
SREチームに入ってちょうど1年経った5年目社員です。2022年9月まではネットワークエンジニアとして社内のネットワークの刷新などを担当していました。その時の知識を生かしてNIFTY Tech Day、NIFTY Tech Talkなど、YouTubeの配信を伴うイベントのお手伝いをやったりもしつつSREを推進しています。
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Sさん
2023年3月に入社したばかりのキャリア社員です。ニフティへ入社する前はSRE業務ではなく、お客様に向けたWebサービスの開発を行っていたのでフィードバックや反応が見えづらい環境でしたが、今は社内メンバーがお客様のような立場で、自身が作ったものに対して喜んでくれたり、良い反応を得られるので新鮮で楽しいです。
SRE、ニフティのSREについて教えてください。
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SREでは信頼性も重要な機能の一部だと捉えます。具体的な仕組みに比べると機能として捉えられないと思いますが、5回に1回買い物が失敗したり、10回に1回違うものが届いちゃうショッピングサイトを使いますか、ということですよね。必ず購入出来て、必ず正しいものが届くということ。それが信頼性です。
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Sさん
前職ではSREというポジションがなく、ニフティに来て初めてSREを知ったのですが、ニフティはサービスの品質を高めようとする動きが活発だということが分かって、それはとてもいい文化だと思いました。開発に比べるとないがしろにされがちですが、システムを安定して稼働させる、障害を少なくすることは開発と同じくらい重要です。その重要性を会社全体で認識できるように活動していきたいです。
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Aさん
SREのアプローチを全社に広めていきたいと思っていますが、十分に浸透しているとはいえないのでアプローチの方法を色々と模索しています。勉強会やワークショップを開いてみたり、社員にまず興味を持ってもらう取り組みを行っています。また、サービス品質を向上させることを目的とした部門横断的なプロジェクトが立ち上がっているのですが、そのプロジェクトにSREチームが関与することで認知を広げていっています。
チームとチームをつなぐのは、これまでに培った技術力と柔軟なコミュニケーション力。
他のチームに入り込んで進めるとおっしゃいましたが、具体的にどのように進めているんですか。
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Kさん
自分たちからSREを提案しに行きます
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Aさん
そのチームの一員となるような感じでやっています。タスクを整理するときにSREのタスクを組み込んでやってもらうような感じです。このスプリントではこの機能を修正する、というタスクがあると思いますが、SREのためのタスクも1つは組み込んでもらう。機能開発が8割だとしたら2割くらいはSREのためのアプローチのタスクを入れてもらっています。
SREを提案されたチームの反応はどんな感じですか。
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Aさん
普段の業務に追加になるので、やりたいと思ってもできないこともありますね。目指しているのは全員がやっている状態ですが、できそうなチームからお話をしています。業務の多寡などをみて優先順を決めています。
スクラムチームであれば、プロダクトオーナーは企画の社員が多いと思うのですが、企画の社員にSREを理解してもらうためにどんなアプローチを行っていますか。
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Aさん
企画へのアプローチはまだ十分にできておらず、今後どんどんやっていきたいですね。企画の部門長などに必要性の説明などもしたいと思っています。
最終的に目指しているのは、企画も開発も信頼性を担保しつつ自分のサービスの成長を判断できる状態です。極端に言うと、品質が悪ければ新機能のリリースよりも品質を高めることを優先するような判断を選択肢に入れていきたいです。
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Kさん
僕も同じ意見です。
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Aさん
組織がアジャイル組織になっているか、DevOpsを経営層までもが理解しながら進んでいる状態をゴールに描いています。
後編に続きます!
今回はニフティのSREチームのインタビューの様子をお届けしました。続きは後編の記事をご覧ください。
【インタビュー】ニフティのSREはどんな人?【SRE後編】
Aさん