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チームで成果をあげるために「自分がやろう」をやめよう

ニフティ株式会社でマネージャーをしている元安です。
今回はマネージャーとして業務する上で気を付けていることについて経験談を交えながら書かせていただこうと思います。気を付けていることはいくつもあるのですがいくつも書くと長くなるので今回はまず1つ。
マネージャーだから意識しなければならないものではなくどのような立場でも気を付けたい内容ですが、私自身はマネージャーになり、より一層意識しています。それでは早速紹介していきます。

何があったか

マネージャーやリーダーは様々な関連部門や関係者から相談を受けることが多い立場です。私も社内外の関係者から様々な相談を受けることがありますが、マネージャーになってから暫くはその相談事に対する対応を自分一人で抱えてしまうことが多々ありました。
自分自身で業務を抱えてしまう理由としては
  • 自分でやった方が早い
  • チームメンバーが忙しそうだから更に業務を振るのが申し訳ない
といったものがありました。
前者はある業務に対して熟練してきた人にはありがちで、自分が詳しい領域なので他メンバーに説明してやってもらうより自分がやった方が早いという思いから業務を抱えてしまう「あるある」な話です。
後者は人事異動により多忙なチームのマネージャーになった際に芽生えた意識でした。新たに赴任したマネージャー兼チームリーダーとしてチームビルドをする中でチームメンバーには注力プロダクトの開発業務や新たな技術習得などに力を注いでほしいという思いがあり、同時にメンバーは皆多くの案件対応を抱えている状況がありました。そしてメンバーの負荷を上げないために自分が一人で抱える業務が増えていきました。

どうなったか

結果として以下のような問題が発生します。
  • 自身が一人で業務をいくつも抱えているため手が回らず進まない業務がでてくる
  • 関連部門からの依頼案件の内容や温度感がメンバーに正確に伝わらず、チーム全体で課題や現在の状況を認識できない
  • 新たな経験を積むことで得られるチームメンバーの成長機会を奪ってしまう
そのような状況で短期的に私が取った手段は依頼された案件対応を回すことを第一に考え「自分が更に頑張る」というものでした。残業して自分の業務時間を増やし業務が滞らないよう対応しました。結果として何とか業務は回り、ある開発プロジェクトでは社内的にはよい結果を残すことができました。
しかし、このやり方で良い結果が出せても上に挙げた問題点はほぼ解決されていませんし、この成果はチームとして出した成果ではありません。そして自分自身もどんどん疲弊してしまい、このやり方は限界を迎えます。
私はマネージャーのミッションの大きなものに
  • 「チームとして」成果を上げること
  • チームメンバーを育成すること
があると思っていますが、上記のような状態ではとてもそのミッションは達成できません。

どう変えていったか

そこで改めて「自分がやろう」のスタンスをやめチームメンバーに頼る範囲を増やしていきました。動きの活発なプロダクトについてプロダクト毎に取りまとめを行ってもらうメンバーを決め一緒に業務に入ってもらい業務をシェア + 権限移譲しました。一緒に業務に入ってもらう際に意識してお話ししたのは以下の点です。
  • 現在の状況
    • 今自分が抱えている業務の状況
    • 率直に、今大変で困っているから助けてほしい
  • 期待のすり合わせ
    • どんなことをやってほしいか、逆に私にフォローしてほしいところはどんなところか?
  • 権限移譲 + 責任の範囲を明確化
    • 業務の中でどの部分をお任せするか
そして一緒に業務に入ってもらい段々とお任せする範囲を増やしていき、最終的にサブチームのリーダーとして動いてもらうようになりました。いざお願いする前は「忙しいけどお願いして大丈夫かな?負荷が上がってしまい大変じゃないかな?」など考えすぎていましたが、結果としてお任せしたメンバーは業務を通じて成長し社内でもより信頼される存在になっていきました(もちろん忙しい中頑張ってくれて大変だったとは思います)し、私が業務を抱えすぎてボトルネックになることもなくなったのでチームの動きのスピード感も増していきました。

まとめ

マネージャーの役割はチームの力を最大限に発揮し成果を上げることです。変に遠慮や気遣いをして自分一人で頑張ろうとしても会社、チーム、チームメンバー、自分自身、誰のためにもなりません。
弊社のマネージャーとチームメンバーは上司、部下という関係性でもありますが、大前提として同じチームで働く仲間です。仲間を信頼し互いに助け合って成果を最大化していけるようチームワークを発揮した働き方をしたいですね。

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