はじめに
こんにちは。インフラシステムグループの周です。社内ネットワーク、サーバの設計・運用を担当しています。最近コールセンター用ネットワーク機器・関連サーバの監視をするため、Zabbixサーバの運用を始めました。今回はZabbixバージョン5.0でのディスカバリルール設定について、紹介したいと思います。
Zabbixとは
Zabbix社が開発しているオープンソースの統合監視ソフトウエアです。
監視対象のNW機器にはSNMPを設定、監視対象のサーバにはZabbixエージェントをインストールすれば、死活監視、トラップ監視、WEBサービス監視など色々対応可能となります。
監視タイプ | 説明 | 監視項目 |
Zabbixエージェント | Zabbixエージェントによる監視をする | リソース監視(CPU/メモリ/ディスクなどの使用率)、ログ監視(キーワードなど) |
SNMPエージェント | SNMPエージェントによる監視をする | ping監視、trap監視、ポーリング監視 |
SSH/TELNETエージェント | SSH/TELNET経由でコマンド実行した結果を取得して監視をする | NW機器のステータス変化監視(ルーティングテーブルのBGP経路変更発生など) |
ディスカバリ設定活用
Zabbixにはディスカバリという便利な機能があります。ディスカバリルールで指定したIPアドレスとディスカバリアクションの設定により、新規ホスト(監視対象)の登録および関連テンプレート(アイテム、トリガー、グラフ作成)の紐づけを自動的に行います。これにより監視対象ホスト数が増えても、一台ずつ設定することが不要となり、設定の自動化が実現されます。
ディスカバリルール仕組み
ディスカバリルールの実施頻度はデフォルトで24時間に設定されています。新規サーバ/NW機器追加などにすぐ更新したい場合は「設定>ディスカバリルール>”対象ディスカバリルール”」の「監視間隔」項目で時間を変更することで更新間隔を短縮できます。
サーバ機器(Linux)
ネットワーク機器(CISCO)
終わりに
Zabbixのディスカバリ機能は結構古いバージョンからリリースされております。サーバ、NW仮想化に伴い、監視対象の増減が激っている場合も、ディスカバリ機能を活用すれば運用が楽になるので、まだ利用されていない方は、ぜひ試してみてください。