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AWSの無料枠で課金されてしまった話

はじめに

こんにちは。基幹システムグループの瀧山です。
AWSは新規アカウント作成から1年間特定のサービスで利用できる無料枠がありますが、絶対に課金されないという設定はできません。
そこで私が実際に遭遇した落とし穴について解説したいと思います。

無課金で使えるはずが課金された!

EC2+RDSというシンプルな構成は、AWSアカウント作成から1年間利用できる無料枠内でも構築できます。
本当の最小構成だと1台のEC2にアプリとDBを相乗りさせる方法ですが、本番運用を視野に入れるならアプリとDBは分けた方がよいかと思います。
私も学習目的でEC2+RDS構成を個人アカウントで作っていたのですが、0.10ドルというわずかな金額ではありますが、意図しない課金が発生してしまいました。

課金の原因と対処方法

AWSコンソールの「Billing and Cost Management」(請求とコスト管理)を確認すると、課金されていたサービスはRDSでした。
具体的には、
「Amazon Relational Database Service Backup Storage – $0.095 per additional GB-month of backup storage exceeding free allocation running PostgreSQL」
という項目で課金されていました。

原因:バックアップ期間の設定

原因は、RDSのバックアップ期間が7日に設定されていたことです。
データベース作成方法を「簡単に作成」オプションにすると、バックアップ期間が7日で作成されてしまいます。
これはDBインスタンスサイズを「無料利用枠」に設定しても変わりませんでした。

データ量はかなり少なかったのですが、バックアップ期間の長さにより無料のストレージサイズを超過してしまうようです。

対処方法:バックアップ期間の変更

このバックアップ期間を1日にすると、課金は止まりました。

DB作成段階でこれを防ぐためには、データベース作成方法を「標準作成」オプションにし、バックアップ期間を1日または0日に設定する必要があります。

おわりに

RDSを無料枠で利用する際には、RDSのバックアップ期間に注意が必要です。
意図しない課金が発生しないように、「Billing and Cost Management」はこまめにチェックすることをおすすめします。

また今回は個人アカウントでの話ですが、ニフティでは実弾演習場という制度があり、学習目的で自分用のAWSアカウントを作成して月100ドルまでを目安に使えます。(私有PCでも使えます!)
その他に、私が所属している基幹システムグループでは独自にAWSのPoC(概念実証)用アカウントがあり、業務で新技術を採用する前の検証ができます。
AWSは手を動かしてリソースを作ることで理解が進む面も大きいかと思いますので、個人/会社アカウント問わず実際に触ってみるのがよいかと思います。

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