はじめに
会員システムグループ N1!Machine Learning Product Engineerの中村です。
2023年2月9日に国内最大級のデベロッパーカンファレンスであるDevelopers Summit 2023に登壇しました。
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20230209/session/4151/
この記事ではこの登壇に至るまでの経緯や内容についてお話していきます。
なぜ登壇したのか?
ニフティにはN1!というスペシャリスト制度があります。
この制度は社内でスペシャリストが活躍するための制度で、予算が100万円個人に与えられるなどの権限があるのですが、
自分は機械学習エンジニアとして活動しています。
この活動の結果ニフティニュースにニュース記事要約を実装したので、これを社外に発信したいというモチベーションです。
という建前ですが
実際は記念受験してみたら受かってしまったというのが大きいです。
自分は角谷さんの「Agile Manifest Decade Resurrection」という発表スライドがすごく好きで、LT大会などでもよく似たようなテイストの発表スライドで発表していました。
そして、このスライドはデブサミ2022の発表スライドです。
そのため自分の中ではデブサミというのはかなり大きなイベントで、「登壇できる気はしないけど公募だけ出してみよ〜」とやってみたら、まさかの当選してしまいました。
同じ時間の公募枠はやはり有名だったり役職クラスの高い人が多く、戦々恐々しながら当日を迎えました。
何を話したのか?
実は発表の2週間前まで話すことをずっと悩んでいました。
というのも深層学習によるニュース記事要約のプロダクト実装については、中身は深層学習エンジニアからするとそこまで複雑なものではありません。
となると、深層学習の仕組みや手法を説明するよりも、自分がそれをプロダクトに実装するまでの進め方や人間関係スキルに焦点を当てた方がいいのでは?と考えていたからです。
(自分自身はスクラムマスターも兼務しているのですが、ファシリテーションや折衝などで褒めてもらうことが多いです。)
しかし、人間関係のスキルとなると「これで絶対に上手くいく!」ということも言いづらく、ずっと本を読みながら何を話そうかまとめていきました。
以下のように、作った結果、結局スライド内で言及しなかった資料もたくさんあります。(いつかどこかで発表できたら良いな)
結局どうしたのか?
悩みに悩んだ結果、内容を3点にまとめました。
- 種を蒔く
- 技術を開花させる
- 人間関係のスキル
「種を蒔く」では社内で新しいことをやるためのフォロワーを獲得していく過程について
「技術を開花させる」では技術的にやや踏み込んだ内容で何を行ったのか(詳細な内容については、自社イベントで講演していますので、そちらを御覧ください)
「人間関係のスキル」では人間関係を上手くやっていく方法について語りました。
結局、上手く体系化ができた部分は多くなかったのですが、聞いている人が「勇気」を持てる講演にしたいと思っていました。
結果的にTwitterでも「勇気をもらった」「エモい話で良かった」という声があり、講演を行った意味があったなと思いました。
(C のスピーカーさんのセッション、深層学習だけでなく変革の起こし方で好き)#devsumi #devsumiC pic.twitter.com/JXbmId9z6D
— 篠田 将彦 / CI・CD, DevOps, TDD (@Shinoda_IT) February 9, 2023
説明すごく聞きやすかったです。
今とても意識高い気持ちになっているけれど明日の朝も維持できている方法が知りたい(๑˃̵ᴗ˂̵)後でもう一度見返したい!!#デブサミ #devsumi #devsumiC https://t.co/IQMdFU5nna
— 星☆(nishikigoi) (@of_nishikigoi) February 9, 2023
「文化が先、組織は後」
つい会社が~、組織が~というけど、文化づくりが大事なんだと印象的なワードでした。やってみて、しんどかったらやめる
と思っておくことで、行動にブレーキをかけないようにするのが大事#devsumi #devsumiC pic.twitter.com/epLQbS9jKl
— ヤマタケ-業務自動化とSEOを極め中 (@gas_seo) February 9, 2023
今回の中村伊吹さんのセッションは凄い力になった
もっとたくさんの人に聞いてほしい内容でした#devsumiC pic.twitter.com/pM2xdsgUJP— KiyamaYellow (@kiyama_yellow) February 9, 2023
終わりに
技術イベントの登壇前後の心境を表したTwitterの画像があります。
勉強会での登壇について、いつも感じている正直な気持ちを書きました。 pic.twitter.com/Ip5Mvuve0h
— 鹿野 壮 Takeshi Kano (@tonkotsuboy_com) October 24, 2022
完全にこれになりました。
作れば作るほどこのスライドの論理は通ってるんだろうか?と考えるようになり、何度も方向転換をして大変な作業でした。
ただ、結果的には何冊もの本を読み、どういう風に話したりすればいいんだろう?と考え、自分のレベルアップに繋がりました。
デブサミはかなり大きなイベントで大変なことが多かったですが、もっと外部登壇していきたいなという気持ちになれました。
これからも登壇機会があれば登壇していこうと思いますので、また次のイベント登壇にご期待ください!
(アーカイブ動画公開されるといいな)