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ニフティ社員から人気な本をまとめてお届け!ニフティのとしょだより

ニフティ株式会社新卒2年目のRyommです。普段はマイ ニフティというスマートフォン向けアプリの開発・運用を行なっています。

ニフティには書籍購入補助制度があり、その管理にbookbotというツールを使っています。
今まで書籍購入補助制度で購入された本とその感想を、bookbotがデータベースに貯め込んでおり、昨年末にNotion連携機能を実装したことで誰でも簡単に閲覧できるようになりました。
そこで今回は、書籍購入補助が始まった2019年から蓄積したデータの分析結果を大公開しちゃいます!

社内では以下のような紙面にまとめて発行しました。

としょだより1ページ目
としょだより1
としょだより2ページ目
としょだより2

振り返りSP

今までで読まれた本はこれだ!ランキング

  1. リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
  2. SRE サイトリライアビリティエンジニアリング ―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム
  3. テスト駆動開発
  4. Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計
  5. SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
  6. Kaggleで勝つデータ分析の技術
  7. Webを支える技術-HTTP、URI、HTML、そしてREST(WEB + DB PRESS plus)
  8. レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
  9. マスタリングTCP/IP―入門編

エンジニアの定番図書が上位を独占していました。 全体としてはプログラミングや機械学習、アジャイル開発に関係する本がよく読まれているようです。
「Kaggleで勝つデータ分析の技術」はNaggle(社内版Kaggle)が開催された時に一世を風靡していたのを思い出します。

ニフティの読書王は誰だ!?

今まで誰が一番書籍購入補助制度で本を購入したのか調べてみました。その結果ニフティの読書王に輝いたのは、会員システムグループシニアエンジニアのDさんでした!
今回は読書王Dさんへの独占インタビューをお届けします。

Q. 今まで読んだ本の中で、人に薦めるなら一番は?
A. 「Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち」
 レガシーシステムの刷新には近道はない。みな愚直にやっているのだと勇気をもらいました。

Q. 書籍購入補助の使い時は?
A. ちょっと視野を広げたい時に制度を使って本を買ってました。元々強い興味を持っている分野以外をあえて選んだりしています。

Q. 読書王に輝いたことを受けて、感想と今後の意気込みを教えてください!
A. 一線で戦えるシニアエンジニアであり続けるためにも書籍購入制度を活用して学び続けていきたいと思います。みなさんももっともっと活用しましょう!

グループ別☆人気本ランキング

  • カスタマーサポートG
    • データ利活用の教科書 データと20年向き合ってきたマクロミルならではの成功法則
  • 事業推進G
    • Kaggleで勝つデータ分析の技術
  • 事業開発G
    • 伝え方が9割
  • 営業G
    • データ利活用の教科書 データと20年向き合ってきたマクロミルならではの成功法則
  • 人事総務G
    • 人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則
  • インフラシステムG
    • Kaggleで勝つデータ分析の技術 / テスト駆動開発
  • 会員システムG
    • Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計 / テスト駆動開発
  • 基幹システムG
    • SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

2022年度下期特集

2022年度下期で人気だった本を調べてみた!

2022年度下期で一番読まれた本は「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」でした!
他にもSEOやマネジメント、資格試験対策に関係する本がよく読まれていました。メタバースに関する本も読まれていました。未来的でワクワクしますね!

WHO IS A GREAT READER??

2022年下期は事業開発GのSさん、会員システムGのIさん、事業開発GのWさんの3名がトップ・オブ・読書家でした!お三方が読まれていた本をいくつかご紹介します💁

  • Sさん(事業開発G)
    • なるほどデザイン
    • セールスコピー大全
    • グロースハック
  • Iさん(会員システムG)
    • 達人プログラマー ―熟達に向けたあなたの旅― 第2版
    • SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
    • Go言語でつくるインタプリタ
  • Wさん(事業開発G)
    • ゼロから学ぶ はじめてのWordPress
    • これからのWordPress SEO 内部対策本格講座
    • WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書

流行を振り返り!

bookbotが稼働し始めてからの各期で最も人気な本の推移を調べてみました!
近年ではSREやスクラムといったN1!の活動も影響していそうです。リーダブルコードやレガシーコードからの脱却、クリーンアーキテクチャなど、技術的負債に対抗しようとする本が人気です!
リーダブルコードは毎年読まれていて、不動の人気を誇っています。まだ読んだことのないひとは、一度読んでみてもいいかもしれないですね!

  • 2019下期
    • リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
  • 2020上期
    • リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
  • 2020下期
    • たった1日で基本が身に付く! Docker/Kubernetes超入門
  • 2021上期
    • Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計
  • 2021下期
    • レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
  • 2022上期
    • SRE サイトリライアビリティエンジニアリング ―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム
  • 2022下期
    • SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

:火:THE BEST PASSIONATE IMPRESSIONS:火:

chatGPT:bookbot:に感想の熱量を測ってもらいました。その中から、とってもアツい感想をいくつか紹介します!

「プロになるためのWeb技術入門」 ――なぜ、あなたはWebシステムを開発できないのか

本書を読み、これまで断片的であったWeb技術の知識が、体系的かつ俯瞰的な理解となり、情報に広がりをもって納得のいく形で自分の中に定着していく感覚を実感することができた。それは単に技術の説明があることのみならず、それが必要となった歴史的背景や哲学が紐づく形となっているからであると感じた。技術書にしては著者の語り口が軽快で、物語調に書かれているため読みやすく、どこも躓くことなくスラスラと読み進めることができた。具体的に手を動かさないと理解が深まらないような箇所もなかったため場所を選ばず、外出先・通勤中にも読むことができた。本書で読んだことは早速実務で活かされつつある。現在個人目標で開発中の案件について、APIを開発・利用しているが、GET・POSTどちらのメソッドで情報を取得すべきか、本書を読む前は判断に迷うべきところ、両者のメリットデメリット・使い分けを学んだため、適切な選択ができていると感じる。タイトルに”プロになるための”とあるが、正に技術をしっかりと理解したうえでのプロフェッショナルな選択を行えていると実感している。本書の初版は2010年であるため技術界隈ではだいぶ古い本になると思われるが、内容は時代に変動されないWeb技術の幹となるものなので、決して読んで損はしない。Web技術の移り変わりは早いとよく言うが、そのほとんどは、この幹から派生した枝葉のようなものにすぎない。Web系の技術分野を理解するためにまずは本書を読んで、幹の部分をしっかりと強くすることがなによりも先決であると感じた。
本書は今後のエンジニア人生の個人的バイブルとなるであろう。繰り返し読んで、プロフェッショナルに磨きをかけたい。

:bookbot:「読みやすく、理解しやすく、実務でも役立つ内容が詰まっている。Web技術の幹となる重要な情報が盛り込まれており、エンジニアにとって必読の書である。」

インクルーシブHTML+CSS & JavaScript: 多様なユーザーニーズに応えるフロントエンドデザインパターン

アクセシビリティについての本3冊目。読む前は実装例が載っているだけの本ではないかと訝しんでいた。しかし、実際はUIの作成方法について考え方などから説明する体系的な良書だった。文中では例を述べるだけではなく、ユーザから見てどうなのかをしっかりと説明している。また、この実装を行えばOKで終了せず、本の中の作り方はあくまで筆者の考えやこれまでの議論の結果であり、今後の社会の変化や、考え方の変化によって変わることをしっかりと説明している点もよかった。ユーザ視点のUIについて考える流れを学ぶ本として良いと思った

:bookbot:「UI作成方法について体系的・ユーザ視点での説明が充実。今後の変化にも対応可能な考え方を提供。実装例だけでなく考え方のレクチャーもあり、UIをよりよく考えるための良書。」

達人プログラマー(第2版): 熟達に向けたあなたの旅

初版を読んだことがないのですが、第2版を購入しました。
実際に読んでみるとDRY、KISS的なコーディング技法だけではなく、開発の進めかた、優秀なエンジニアとしてのものの見方など、実践的な内容が記載されており大変勉強になりました。

:bookbot: 「実践的な内容が記されており、開発の進めかたやものの見方にも触れているため、広くエンジニアリングのレベルを向上させるための必読書として、高い評価を与えます。」

サイトリライアビリティワークブック ―SREの実践方法

Googleによる前作「SRE サイトリライアビリティエンジニアリング」と対になる書籍です。本書を最大限に活用するには、「SRE サイトリライアビリティエンジニアリング」を読んでおくこと、あるいは参照できるようにしておくことをおすすめします。
前作ではSREに関して原理と哲学の紹介、それら原理の適用方法に焦点を当てたものでしたが、本書ではSREを組織やプロジェクトに実際に導入するにあたり必要となる具体的方法を、プラクティスだけではなく多くの企業の事例から丁寧に解説されています。
SREとしてだけではなく、信頼性の高いサービスを提供する上で必要となるサービス指標や運用方法が含まれているので、SRE導入まではまだ…という方でも是非、前作と合わせて手元に置いておいて欲しい本だと感じました。

:bookbot: 「本書は、SREを実際に企業に導入するための具体的な方法を多くの事例から解説しており、SREだけでなく信頼性の高いサービスを提供する上で必要となる情報も含まれている。」

AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説

まだ読了していないため、途中までの感想となります。
AWS認定参考書としてはネガティブな意見がないほど評価が良かったので購入してみました。
SAAの基本知識が前提となりますが、本書で試験に出題される各サービスの説明が記載されているので、
この本でSAPの勉強をする、大は小を兼ねるのではないかと思います。
SAPで書籍を購入するとしたらこの本かなと思います。

:bookbot: 「AWS SAAに関する試験に必要な知識を網羅しており、各サービスの説明が充実しているため、AWS認定参考書として抜群の内容だと感じました。」

AWSコンテナ設計・構築[本格]入門

well-architectedに基づいたECS/Fargateでのアプリ構築方法が解説されている。
GitHubからCFnやアプリのソースを落としてきてハンズオンで進めることができる。
AWSでよく分からなくなりがちなIAMロールやポリシーについても丁寧に書かれているため、良い。
Code兄弟を使ったCI/CDの組み方や、fluent bitのサイドカーコンテナによるログ収集、dockerイメージのセキュリティチェックなど、実践的な内容も多いため、担当システムのAWS移行前に読んでおきたかった。
あくまでも現時点での良いやり方の紹介であるため、この本の内容が古くなる前に読んでおくのがオススメ。

:bookbot: 「AWSでのアプリ構築に関するwell-architectedフレームワークや、CI/CD、ログ収集、セキュリティチェックなど、実践的な内容が豊富で丁寧に解説されているため。ただし、技術が常に進化しているため、情報の更新に注意が必要。」

scikit-learnとTensorFlowによる実践機械学習

scikit-learnやTensorFlowで実現できる様々な機械学習、深層学習実装方法がコード付きで記されている。
理論的な解説も載っているので、基本的な機械学習のアルゴリズムから具体的な実装方法まで網羅的に学べる。
コードはGitHubで公開されているので、写経もしやすい。
データサイエンスや機械学習に興味はあるが、体系的に学んだ経験がない人におすすめ。

:bookbot: 「機械学習の基礎から実践的な知識まで網羅的に学ぶことができ、GitHubで公開されているコードを使って写経もしやすい。機械学習初学者におすすめの一冊。」

暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス

SSL/TLSについての理解を深めるため、暗号技術を基礎レベルから学ぶために購入。
暗号がどういうものか、どのような暗号技術があり、どう応用されているのかといった用途や仕組みを大きく「暗号」「認証」「鍵・乱数・応用技術」に分割し体系的に学ぶことができます。暗号通貨やブロックチェーンといった最新技術も簡単ですが含まれているのもよかったです。
図が多く用意されており理解しやすいことや、これまでの暗号技術とその弱点などの歴史も分かりやすく書かれており入門書としてとても読みやすい一冊です。

:bookbot: 「暗号技術の基礎から応用まで、分かりやすく体系的に説明されており、図も多用されているため非常に理解が容易である。また、暗号技術の歴史や最新の技術まで網羅されているため、入門書としては非常に優れた一冊だと思われる。」

研修デザインハンドブック

誰かに何かを教えるためには何が必要か?
講師個人の、人柄や話術、デリバリースキルに依存してしまうのか。ただ、講師個人の資質に依存するものではサスティナビリティがない。
個人の資質に依存しなくても効果的な研修を行う方法があるのか。

「人に教える」「人を育てる」のは大変なことだが、その中の「研修」にスコープをあてた内容を確認できる。
単に「情報を伝える」研修・講義ではなく、学びから実践までのプロセスに関与する、「参加者主体」の研修手法、「研修をデザインする」手法について書かれている。

この本により、人間の心理を重視した法則(人は自分が口にしたことは受け入れやすい、習得はいかに楽しく学ぶかに比例する)や、研修のデザインに有効なルール(「90/20/8」の時間配分、「CSR – コンテンツ・参画・リビジット」、リビジット6回)を知ることができた。
個々人のデリバリーに頼ることなく、効果的なデザインができるようにしていきたい。

:bookbot: 「研修の効果的なデザインについて、具体的な手法が記載されており、個人の資質に依存しないサステイナビリティがある。また、心理学の法則や時間配分、リビジット回数など実践的な内容が多数収録されているため。」

Kubernetes完全ガイド 第2版

完全ガイドと謳っているだけあってとてつもないボリュームです。
Kubernetesのアーキテクチャ、リソースの種類、運用監視などのサービス設計に至るまで幅広く網羅しています。加えて、DockerやマイクロサービスアーキテクチャなどのKubernetesを使う上で必要となることについても説明しています。
初心者でもわかるように図を多く用いて説明してくれているので非常にわかりやすかったです。さらに、本書で扱っているコードはGitHub上にチャプターごとにサンプルコードとして公開しているので、実際に構築しながら理解することができます。
なにか困ったことがあったら辞書的な利用ができる本だと思います。

:bookbot: 「幅広い内容に加え、初心者でもわかりやすい図解が充実し、GitHub上にあるサンプルコードも使えるため、学習に最適な一冊です。」

リーダブルコード ――より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック

プログラムを書く際の読みやすさに焦点をあてて書かれた本です。
本書はまず読みにくい例をあげ、なぜわかりにくいのか、どうしたらよくなるのかについて書かれているため、納得しながら読み進めることができました。またコード量を短くまとめることが必ずしも読みやすさにつながるとは限らないことを指摘しており、つい文量や行数を少なくすることを良いことだと思いがちだが、あとから見返してわかりやすいかを意識することが大切だと感じました。チームでモブプログラミングをする際など皆でコードを考える時の根本的な指針にもなると思いました。

:bookbot: 「良いコードを書くための指針が分かりやすく、実践的なアドバイスが多数ある。読みやすさに焦点をあてたテーマが深く掘り下げられており、コード量という別の視点から考えることができるようになった。」

きれいなPythonプログラミング ~クリーンなコードを書くための最適な方法

Pythonならではの書き方をたくさんの例で紹介しているので非常に読みやすいです。復習になるような箇所もあったが、全体的に中級レベルで、自分が求めていたレベルと合致していたので良かったです。なぜこう書いた方が良いのかをしっかりと説明しているので、そうだよなと納得しながら読み進められた所が多かったです。内容も入門書ではスルーされる部分までしっかり書かれているなと感じました。

:bookbot: 「非常に読みやすく、中級レベルの内容は自分に合致しており、説明が詳細でわかりやすかった。入門書ではスルーされる部分までしっかり書かれていた。」

マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)

ネットワーク関連の教科書としては著名な一冊かと思います。
ページ数が多いため、まずは一周して全容を把握した後辞書のような使い方を想定しています。
タイトルの通りTCP/IPの基本を体系的に学ぶことができます。ネットワークの歴史、OSI参照モデルとそれぞれの層の代表的なプロトコルについてなど、図表などを絡めて解説してくれるためとてもとっつきやすいです。
購入した6版は2019年12月に発売されましたがIpv6や5G、Wifi6など最近のネットワーク技術についても記述されているためその点でもおすすめです。
電子書籍で購入しましたが、辞書として利用する上で目次機能は便利そうです。紙でパラパラと調べるのも乙かとは思いますので慣れと好みで選択するのがいいと思います。

:bookbot: 「TCP/IPの基礎から最新のネットワーク技術まで網羅し、図表を用いたわかりやすい解説で初学者にもオススメできる一冊。また、目次機能が便利な電子書籍版もあるので使いやすさも高い。」

おわりに

イラストやchatGPTによる感想評価や傾向分析、データ整形などは、それぞれ得意としている同僚に頼んでやってもらい、なんとか発行まで漕ぎ着くことができました。

書籍購入補助は良い制度なので、みんなが活用することで制度が続いて欲しいなと思っています。
気になる本が見つかる助けになれていれば幸いです。

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